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ネット銀行、ネット証券、電子マネー、銀行や証券の垣根を越えた金融サービス競争はIT(情報技術)をめぐって激しさを増している。
ネット企業の「勝ち組」と話題の SB グループの Y 、 R 、 RD 。
プロ野球参入をめぐって火花を散らした3社が土俵を「ネット銀行」に移した。
「次世代の銀行」を目指す「三国志」の始まりなのか。
東京・港の R ヒルズ、M タワー、ネット長者のメッカであるこのビルに、奇遇にも3社は軒を連ねる。
「 A 信託銀行を活用して一緒にネット銀行をつくりませんか」。
A 銀行(旧 NS 信用銀行)専務執行役員の I らは2004年暮れ、独自のネット銀構想を抱えて六本木に通った。
「 R がネット銀行をグループに抱えるらしい」。
こんなうわさが04年秋から出ては消えた。
A 銀は04年夏、系列のカード会社、A カード(現 R クレジット)を売却した。
両社の関係は決して浅くはない。
実際、関係者の話によると、 A 銀は R にネット銀の共同設立を持ちかけたという。
Y のネット競売やショッピングに流れるマネーは6000億円規模。
ライバルの R のフリーマーケットなどのほぼ2倍の規模だ。
だが、 Y 取締役の K は「 R が銀行に参入したら、脅威だと本気で考えていた。
SB グループ内には、 Y のネット銀行設立に疑問の声も上がった。
決済手数料は競争激化で下がりっぱなし。
「採算が合うのか」という危倶する声はグループの中からも聞こえてきた。
「みすみす外部にお金を流すのはもったいない。
やってみよう」。
Y の I は最終的に参入を決めた。
逆に、旧 NK 銀行出身で R 社長の M は「そもそも顧客の銀行口座を囲い込むのはいかがなものか」と判断した。
ネット銀行の実現性は今のところ難しいと考え、結果として「時期尚早だ」と参入を見送った。
Y と R は別々の道を選んだ格好だ。
Y や R が判断を迫られていたころ、RD 社長の H は別のネット銀構想を描いていた。
「決済サービス手数料をゼロにして、月額200、300円の会費だけで稼げる新銀行を実現したい」と考えた。
RD は銀行参入で1度、挫折を味わった。
03年秋、ネット専業銀、 E の大株主として経営に参画したが、経営方針をめぐる争いで、04年秋に株を手放さざるを得なかった。
「新たなパートナーはいないか」。
RD は04年末に、金融持ち株会社設立を準備し、銀行への参入態勢を整えた。
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